相場背景の読み方やトレードシナリオに関して、前回の記事で多くの方からメールなどで反響がありました。

複数質問を頂いた方の中でブログ読者の方と共有していたほうがいいのでは?
と思った質問があり、ブログでの公開許可も頂きましたので紹介しておきます。
ご質問を頂いた前回の記事
(秋田式トレーダー育成プログラム検証中に「いってこい」)

管理人様の本日のブログを拝見して、 自分が結果を出せていない理由がぼんやりですが見えてきました。 ブログの記事にて 「相場背景を読む力、そしてその状況にあったシナリオを作る重要性」 と書かれていましたが、もう少し詳しくお話を聞きたいと思いメールさせて頂きました。デイトレードをメインに・・・(省略)今までの自分は、手法ばかりに強くこだわり ルールを守っていても満足できる結果を出せず、 短期的に結果を出せても安定とは程遠い状況でした。 偶然目にした管理人様の言葉に衝撃を受け、すぐにメールさせて頂いた次第です。 ご質問があります。 相場背景を読んでトレードシナリオを作成する管理人様が考える理由。 自分都合の質問で申し訳ないのですが |
●質問への回答
相場背景を読み、トレードシナリオを作成する私が考える理由としては、
過去データを基にある一定のルールで作成したロジック(手法)は
万能ではないという事が前提にあります。
どういった手法であれ、必ず一長一短があります。
「年間〇〇稼ぐ優位性のある手法」や「勝率8割の手法」など
魅力的な言葉がネット上にあふれていますが、
初心者はこういった言葉に踊らされ、実践してみると
「えっ?どこが勝率8割なの?」「優位性はどこ?」
など本質を理解していなければ迷宮入りしてしまいます。
全く同じ手法を使って
あるトレーダーは勝率8割を出せている手法でも、
あるトレーダーは勝率4割すら出すことができない。
なぜでしょうか?
その答えが、今回のご質問でもあった
「相場背景を読み、その状況にあったシナリオを作る重要性」
に繋がってくるのです。
トレンドフォローの押し目を狙う順張り手法1つにしても、
有効な場面やリスクの度合いは全く変わってきます。

上のチャートは、サポート・レジスタンスラインと
フィボナッチを使った、シンプルな順張り手法ですが、
aとbのエントリーの考え方の違いで、リスクや勝率が大きく変わる1例です。
aのエントリーでは、フィボナッチ38.2%と50%からの反発と
意識された高値ラインのブレイク、そして櫛ブレイクでのエントリー根拠。
利幅を大きく狙えて、ストップ幅も小さいというメリットがありますが、
直近の高値をブレイクしていないので、まだ下げる可能性も十分考えられます。
bのエントリーでは、直近高値ブレイク確認をすることで
aより高い勝率を出すことができますが、狙う利幅が小さくなり
ストップ幅も広がるというデメリットがあります。
上チャートの相場状況では、
下落トレンドからダウ理論の高値と安値の切り上げを
確認後の上昇トレンドへ転換したというシナリオでのトレードです。
簡単に言ってしまえば、
どんな手法でも相場状況により「勝ちやすい時」と「負けやすい時」
があり、ロジックの長所と短所を知る必要があるという事ですね。
勝率8割を出していたトレーダーは、
自分が使う手法をよく理解して「勝ちやすい時(相場状況)」を
知っていたから、安定して勝つことができているわけです。
そして、勝率4割しか出せないトレーダーは、
ロジックそのものは理解していても、勝ちやすい相場と負けやすい相場
がある事すら理解していないために、長期的に結果を出すことができなかったのです。
相場背景を読む(勝ちやすいポイントを見つける)⇔手法(ロジックを基にトレードシナリオを考える)
FX初心者の方や、結果を出せていない方は、
こういった本質を理解しなければ、いつまでたっても、
どのような手法を使っても、満足できる結果を出すことはできません。
いつまでたっても商材コレクターから
脱出ができないという状態になってしまいます。
数えきれないほどのFX商材が販売されていますが、
中身をみても、こういった本質に触れているものは少なく
購入者もロジックばかりに目がいき、なかなか気付くことができません。
それに輪をかけて、なんちゃってトレーダーの方や
本質を理解していない方がブログなどで手法や基本を断片的に語り、
成績結果をピックアップして公開するため、「手法だけで勝てる」
という勘違いをしてしまうのだと思います。
もうすでにご理解して頂いていると思いますが、
相場背景を読み、トレードシナリオを作るためには、
当然、手法そのもののルールだけでなく、
相場のどこで勝ちやすいのか、負けやすいのかを知る必要があり、
チャート分析をして見つけ出す力も必要になり、その為に
過去チャートを使って徹底的に分析、検証する必要があるのです。
当ブログ読者の方に知っていただきたいことは、
優位性のある手法も必要ですが、そのロジックが有効に使えるポイントを
判断できる「相場背景を読む力」を身につけ、シナリオ作成から
トレードまで一連の流れとして繋げていくことが大切だという事です。
少しでも何かのキッカケになれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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